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診療室便り Vol.1



Vol.1 五行説@

中国大陸で発達した五行説。
古代中国の人々は黄河を中心とし
東を「木」、西を「金」、南を「火」、北を「水」、中央を「土」の五つの性質に分類しました。

更に、自然界に存在する全ての事象をこの五つの性質に分類し
厳しい自然環境の中を生き抜く知恵を育んできました。

そしてこの「五行説」という学問が、更に医学の分野にまで発達しました。
東洋医学では人体を小宇宙、自然界の一部であると考えるので
やはり人体も五行の性質を持つとされます。

人体に存在する「五臓」
つまり「肝・心・脾・肺・腎」が五行の性質を持ちます。
四季の移ろいに対応し
春は肝、夏は心、季節の狭間にあたる土用は脾、秋は肺、冬は腎と、
五臓がそれぞれ季節をつかさどり、
身体、精神面ともに健やかに過ごすため働いています。

それぞれ担当する季節に働く臓器は、その時期は一生懸命に働くので疲れやすくなります。
東洋医学では、五臓のバランスが崩れることにより
身体とこころの不調が現れると考えられています。

季節に合ったケアを行う事で、今この季節を健やかに過ごし
同時に次にやってくる季節へとスムーズに移っていくことができるのです。