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診療室便り Vol.13



Vol.13 冬と腎A

腎には「精」がおさめられています
「精」とは人体の成長、発育、生殖、老化など
この世に誕生してから去るまでの間わたしたちに深く関わる
生命活動に必要とされるエネルギーの根本を意味します

腎には父(陽)、母(陰)から授かった「先天の精」が備えられ
一方、空気(陽)、大地から生まれる食物(陰)から得られる「後天の精」は
「先天の精」を常に補充しながら合わさって
気の元となる「元気」を生み出し臍下丹田に集まります
そんな大切な「精」を腎が漏らさないようしっかり守っています

「先天の精」は生まれつきその量が決まっており
量がもともと少ないと、子供の成長不良、男女の不妊症など
成長、発育、生殖活動にトラブルが生じやすくなります
ただし、良い空気を吸って食養生を行うことで「後天の精」を充実させると
「先天の精」をサポートすることができます

いつまでも若々しく元気に過ごすためには
腎を養うことが大切となります

2015.2.15