東洋医学思想のベースとなる「陰陽学説」についてのお話です
「陰陽学説」は日が当たるか当たらないかということから発生した思想です
生活の中心が農業であった古代中国民族にとって
日当たりの良い土地を見極めることは命に係わる大切なことでした
森羅万象、存在するすべての事象はこの「陰陽」に分けることができます
中国古代の思想家は、あらゆる現象、ものごとは二つの相反する側面
すなわち「陰」と「陽」があって初めてバランスを保つことができると考えました
天、太陽、昼、春夏、男、軽、明、上昇、温かいものは陽
地、月、夜、秋冬、女、重、暗、下降、冷たいものは陰
例えばこのように分類することができます
ここで大切なことは、陰陽は絶対的なものではなく、相対的なものであるということです
男女を比べると男は陽、女は陰ですが
年齢で比べると子供は陽、お年寄りは陰となります
何と何を比べるかで、陰陽は絶え間なく変化していきます
2015.6.9