季節の合間「土用」にはたらく「脾・胃」についてのお話です
「脾・胃」はたべることと直結したはたらきをしています
次に東洋医学からみた「脾・胃」の役割を考えましょう
脾は口から入った食べ物「水穀」から「後天の精」と呼ばれる気血の元となる物質を取り出し
それを四肢末端まで送り、養う働きをしています
胃は食べ物を受け入れる場所「受納の腑」で
消化吸収しやすいかたちに変える「腐熟」を主ります
気血を生み出す源、言い換えるとからだとこころを維持する中心的な働きを担うため
「脾・胃」は中央に位置し、万物の母である「土」に属します
からだにとって必要なものは「清」として「脾」の「昇清作用」で上焦(心、肺、頭)へ上げられ
不必要なものは「濁」として「胃」の「降濁作用」で下焦(小腸、大腸、膀胱)へ下ろされます
この「昇清」「降濁」作用が乱れると
下痢、吐き気、嘔吐、げっぷ、逆流性食道炎などの症状として現れます
2015.7.7