夏にはたらく「心・小腸・心包」についてのお話です
心には「動」「循環」というキーワードがあります
まずは西洋医学からみた心臓のはたらきについて考えてみましょう
心臓の役割をひとことで言うと「全身へ血液を送り出す原動力、ポンプ」です
私たちが活動している時も休んでいる時も
常にリズム良く心臓は動き続けていなければなりません
右心房にある「洞房結節」が電気を発し、心臓全体にその興奮を伝えています
(このため洞房結節はペースメーカーと呼ばれます)
この「刺激伝導系」という電気シズテムによって、心臓は独自に動くことができ
全身へ血液を循環させています
ではなぜ血液は全身を循環しなければならないのでしょう?
血液は「物質をはこぶ液体」と表現することができます
物質とは酸素、二酸化炭素、栄養素、老廃物、白血球、ホルモン…
からだにとって必要な物、必要でないものが血液の流れに乗って四肢末端まで運ばれて
必要なものは細胞に取り込まれ、必要でないものは体外へ排出されています
血液の役割は「運搬」で、よどみなく流れ全身を循環することに意味が有り
その流れの原動力となるのが心臓、ということなのです
2015.7.27