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診療室便り Vol.25



Vol.25 秋と肺・大腸@

秋にはたらく「肺・大腸」についてのお話です

肺の役割をひとことで言うと「ガス交換」です
呼吸をすることで酸素を吸収し二酸化炭素を吐き出しています

酸素は全身に存在する60兆個の細胞が生きていくために必要な物質です
二酸化炭素は細胞が活動する過程で必ず発生する酸性の物質です
これが長く体内に留まると有害になるので
血液を介して全身から肺へ運ばれ、呼吸で吐き出しています

肺の中で木の枝のように伸びる気管支は
空気が通る道になって
肺胞と呼ばれるやわらかい袋につながります
肺胞には毛細血管が張り巡らされ、ここでガス交換が行われます
肺胞は成人で3~5億個存在し、広げるとテニスコート一面分になります
ガス交換をするためには
それだけの面積が必要だということがわかります

木の枝のように伸びる気管支、それにつながるやわらかい若葉のような肺胞
ガス交換をおこなうというはたらきを考えると
光合成をおこなう「木の葉」のすがたと重ねずにはいられません

東洋医学の古い書籍で肺は「八葉蓮華」とよばれ
八枚の木の葉や蓮の葉を逆さにした姿に描かれています
木の葉=光合成、つまりガス交換をする場所として
古代人は肺を表現していることがわかります

アロマセラピーでは
ユーカリ、ファー(モミノキ)、ティーツリーなど
葉の精油が呼吸器系を助ける精油と考えられています

現代医学、東洋医学、アロマセラピー
発達してきた土地や歴史、背景は違うけれど
肺を同じ目線でとらえているということに驚かざるをえません

2015.11.10