診療室便り Vol.34
・Vol.34 2016/11月報
今月のレッスン、セッションが終了しました
レッスンでお伝えしたことを少しご紹介します
冬は「腎・膀胱」が働くと東洋医学では考えられています
腎は生命の源となる「先天の精」を蔵し
精は生命の誕生、成長、老化に深く関わり
精が不足すると子供の発育の遅れ、不妊症、あらゆる老化現象が現れます
三国志にも登場する医師・華侘は腎を「生命の根本を包むうつわ」と表現しています
また腎には「志」が収められ、根気や忍耐力と関わっています
「志」とは目的を持って思いを持続させるちからのこと
古い文献で腎は「豆の如し」と表現されており
腎は寒い地中で来る春をじっと耐えて待つ植物の種子を連想させ
生命力を宿す豆そのものと言えます
腎が弱ると、集中力が持続せず、飽きっぽく物事を最後までやり遂げることができなくなります
辛い時期を焦らず我慢強く諦めずに思いを持続させ
年齢を重ねてもその人らしく生き生きと過ごしていくためには
腎をどのように守りケアするか、ということがポイントになります
今月で2016年のレッスンは終了しました
ご参加下さった皆さま、有難うございました
2017年は春からスタート、また季節ごとにお伝えする予定です
どうぞお楽しみに
2016.11.29
※サーバーが故障、HP復旧作業のため10月報はお休みさせていただきました