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診療室便り Vol.4



Vol.4 土用と脾

季節と季節の変わり目にあたる
立春、立夏、立秋、立冬の前18日間を「土用」と呼びます
「土用」とは季節が移り変わる時期のことで、四季の調節の役目もしています

この時期は天地の陰陽バランスが入り乱れるので
天候が不順で気温が安定せず
物が傷みやすく、体調やこころのバランスも崩しやすくなります

昔から「土用」の時期は土の気が盛んになると言われ
土を掘り返したり、動かす作業は忌まれていたそうです
(土木工事、井戸掘り、土壁塗り、種まきetc)

この「土用」の季節に働く臓器は、土の要素を持つ「脾」です
「脾」は口から入った食べ物から「気血」の元となる物質を取り出し
それを全身へ送る働きをします

「土は万物の母」「万物は土中に生じ、土中に滅ぶ」と言われますが
「脾」は気血を生み出す源、
言い換えると身体と精神を維持する中心的な働きをするため
万物の母である「土」に属します

「土用」の時期に食べ過ぎると「脾」に負担をかけやすくなるので
普段より少食にして胃腸を休める事がポイントです

尚、昔からの旧暦に照らし合わせると
立夏の前にあたる土用は5/15〜6/1 (旧4/17〜5/4)となります

先人の知恵である暦を意識して過ごしてみることも
セルフケアのひとつとなるかもしれません