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この夏旅した竹富島にて
こころを動かされた風景



診療室便り Vol.6



Vol.6 夏と心@

古代中国の人々は黄河を中心とし
東を「木」、西を「金」、南を「火」、北を「水」、中央を「土」の五つの性質に分類しました
南「火」に対応するのが五臓では「心」となります
陽の気がもっとも高くなり、陰の気が消滅する夏を支配し
一日では暑さがピークに達する昼に「心」が活発に働き
血液の流れを良くし熱を循環させています

「心」は「君主の官」と呼ばれ、五臓の中では国王に位置し
生命活動、精神活動そのものである「神」をおさめています
五臓六腑が調和を持って働き、健やかな精神を保つよう「心」が監督指揮しています
「心」と関係が深いつぼには、「神門」「神道」「神堂」「青霊」「霊道」など
「神」や「霊」がつく名前が多いのもうなずけます

また「喜」は「心」と深い関係がある感情とされています
喜びに通じる心もちは「感動」です
何かに触れて、胸が高鳴ったりこころが躍ること、つまり「感じてこころが動く」ことは
「心」を活性化させ、気や血液を動かす原動力となります

旅に出たり映画を観たり音楽を聴いたり
この夏は「感動」をテーマに過ごしてみてはいかがでしょうか

2014.7.22