「心」を養う食についてのお話です
マクロビオティックの食事方法で「身土不二」「一物全体」という言葉があります
その季節、自分が住む土地に育つものを皮ごと全て頂くことが、1年を通しての基本となります
このルールを守っていると
体調や気持ちが振り子のように大きく揺れず、中庸を保つことができます
東洋医学で「心」の色は「赤」とされ、赤い食材は「心」を養うと考えられています
トマトは心臓の形と似ており
身体を冷やし、過剰な熱を循環させて心臓を助ける野菜となります
また「心」の味は「苦」とされており
夏に苦い味を美味しく感じたり、疲れると自然と欲するようになります
おすすめはゴーヤ、ピーマンなどの夏野菜の苦みです
真夏に苦みのあるビールが美味しいのもうなずけますね
ただし冷えた物を飲みすぎ、食べ過ぎると
次の季節に疲れを持ち越しやすくなるので気を付けましょう
天然のにがり成分を含む梅干しは、汗をかいた後の疲労回復にぴったりです
食養生で「梅醤番茶」という飲み物があります
熱々の三年番茶に梅干し、醤油、生姜の搾り汁を少し加えたものですが
朝一番に頂くとすっきり目覚め
血行が良くなるので真夏の冷房による冷えを取り除いてくれます
梅干しを漬けたときにできる「梅酢」も便利な調味料となります
防腐効果があるのでお弁当のご飯に混ぜたり
きゅうりやみょうがを梅酢に漬けるとさっぱりとした箸休めになります
食欲が落ちやすい季節ですが、美味しく頂いて真夏を元気に乗り切りたいですね
2014.7.26